古代から香りは 宗教、医療、美容、求愛などに使用されていました。
古代の人々は空に上がっていくものを神さまへの祈りを届けてくれるものととらえていたのです。
香木を焚き、立ち昇る煙に願いを託しました。
香料や香水がパフュームと言われるのはここからきます。
fume 煙を Per 通して
古代の人々は香木を燻すことによって、煙に混ざったうっとりとする香りに
目に見えない力を感じたのかもしれません。
昔は宗教と医療は繋がっていましたから、病を祈って治すこともありました。
面白いことに多くの宗教が儀式の時にフランキンセンスの香りを焚きます。
抗菌作用もある香り成分を存分に吸い込むことで
また、陶酔感のある香りとともにいる心地よさから病が回復したと考えられないこともないでしょう。
ちなみに、フランキンセンスは集団催眠の作用もあるとされています。
陶酔感で暗示に入ってったということもあるかもしれませんね。
脳科学的に見ても宗教にこの香りを使用することは最高の組み合わせなのでしょう。
クレオパトラが美容にそして恋人を迎える時に香りを利用したのは有名な話です。
クレオパトラの美しさも香りの相乗効果でさらに魅力を高めたと言われています。
香りにまつわる話は海外だけではありません。
日本にも平安時代では、香りを衣服に焚きしめる薫衣香が貴族の儀式となりました。
枕草子の文面には心ときめくものとして、上質の香りを焚きしめた衣を着ることが書かれています。
今も昔も香りに陶酔されるのは変わりませんね